サーベイランスって何？

　はしかはどんどん感染を拡大しているようです。以前ブログに書いたときから感染拡大は予想できることでした。具体的に何か手を打たなければ，これからさらに全国的に拡大していくと考えても間違いではないでしょう。
　はしかについて知りたい方は，過去に２回書いているので参考になさってください（１つは手抜きみたいなものですけど・・・）。
　　”はしか”そんなに危険なの？！（５月１７日）
　　　はしかの感染，拡大中（５月２１日）

　ところで，はしかに関わらず感染症などについて調べていると「サーベイランス」という言葉をよく目にします。
　サーベイランスとはどういう意味なのかご存知ですか？

　サーベイランスとは英語でsurveillanceと書きます。辞書をひくと，サーベイランスとは，監視，見張り，監査などという意味が載っています。実際に感染症などで使われる意味としては，感染症に限らずさまざまな出来事についての発生状況や原因を組織的にまた継続的に収集して分析し，必要な人に対して適切な時期にこれらの情報を提供することです。

　さて，はしかについてはだいたい分かったけど，具体的に今の状況ってどこで調べればいいの？という方もいらっしゃるでしょう。インターネットの検索でもいろいろな情報が公開されていますが，国立感染症研究所の感染症情報センター（IDSC）に大変詳しいデータが掲載されています。また，各都道府県の感染症情報センターでも公開されていますので，そちらをご覧になるといいと思います。

　

国立感染症研究所感染症情報センターのホームページ

　はしかについて調べたことがある人なら誰もが目にしたことがある「はしか輸出国」の文字。日本は，はしか輸出国として外国から冷ややかな目で見られていましたが，汚名を返上するどころか，また問題が出てしまいました・・・。国や自治体もいろいろ取り組んではいるのですが，国民ひとりひとりが意識を高めて収束させていかなければならないと思います。

日本からはしか持ち帰り、米男性が発症…二次感染騒ぎに

2007年6月10日　読売新聞社

　（YOMIURIONLIEの科学トップにリンクを貼っているので，該当記事をご覧ください）

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