中学高校の授業に役立つ科学ネタ~最新ニュースの話題から授業の小話まで~
×
[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。
太陽系以外で,新たに生命体が存在する可能性がある惑星が発見されたことが話題になっています。
太陽に似た恒星,そして惑星はこれまでにも数多く報告されていますが,今回は非常に興味深い内容のニュースです。
太陽に似た恒星,そして惑星はこれまでにも数多く報告されていますが,今回は非常に興味深い内容のニュースです。
そのニュースは,こちらです。
↓
地球外生命体が存在するかどうかは別として,地球外生命体について話すときに最低次の3つは押さえておきたいものです。
1.オズマ計画
2.宇宙文明数方程式
3.ボーデの法則
1.オズマ計画
1960年にアメリカの天文学者ドレイクによって提案された世界初の電波による地球外生命体探査です。ウェストバージニア州の巨大な電波望遠鏡(直径26m)によって宇宙からのメッセージを受信しようというものでした。
しかしこの実験は,地球外文明を確認できないまま終わってしまいました。
(少し前から"オズマ"と聞くと生徒たちは必ず違った反応を示しますのでご注意を!)
2.宇宙文明数方程式
先ほどの1でも登場した天文学者ドレイクによる方程式で「ドレイクの方程式」とも言われています。内容はずばり銀河系内に存在する文明(電波交信技術を有する文明)の数を計算するものです。
その式は,次のように表されます。
N=R*×fp×ne×fl×fi×fc×L
N : 銀河系内に存在する文明の数
R* : 銀河系で1年間に誕生する恒星の数
fp : それらの恒星が惑星を持つ確率
ne : それらの惑星が生命が誕生,進化できる星の数
fl : その惑星で生命体が誕生する確率
fi : その生命体が知性を有するまで進化する確率
fc : その知的生命体が,電波交信技術を会得するまで文明が発達する確率
L : その文明の寿命
です。しかし,式の定義も確定していないもので学者によって解釈から代入する数字までさまざまですので,この方程式の答えも約1~100万個と幅広いです。中には1億を超える答えを出す科学者もいます。
必死に計算するよりも,ここでは夢を語ってあげましょう!
3.ボーデの法則
これは,太陽と惑星の距離の規則性を示したものです。
ボーデの計算式は,(4+3×2n)/10で,思ったよりも簡単な式です。
では,実際の惑星の太陽からの距離と比べてみましょう。
計算結果 実際の距離(天文単位)
水星 (4+0)/10=0.4 0.39
金星 n=0 (4+3)/10=0.7 0.72
地球 n=1 (4+6)/10=1.0 1.00
火星 n=2 (4+12)/10=1.6 1.52
小惑星 n=3 (4+24)/10=2.8 2.77
木星 n=4 (4+46)/10=5.2 5.20
土星 n=5 (4+96)/10=10.0 9.54
天王星 n=6 (4+192)/10=19.6 19.2
海王星 法則によらない 30.1
(冥王星)n=7 (4+384)/10=38.8 39.5
? n=8 (4+768)/10=76.8 ?
ということで,未発見の惑星候補の距離まで計算できることになるのです!
記事へのリンクについては毎日新聞社さんの承諾を得ています。
また,リンク先の記事の著作権は,毎日新聞社さんにありますので,無断で転載などなさらぬように気をつけてください。
↓
『太陽系外の惑星:発見,夢広がる「第二の地球」 銀河系,160億恒星に可能性』
2007年5月23日 毎日新聞社
地球外生命体が存在するかどうかは別として,地球外生命体について話すときに最低次の3つは押さえておきたいものです。
1.オズマ計画
2.宇宙文明数方程式
3.ボーデの法則
1.オズマ計画
1960年にアメリカの天文学者ドレイクによって提案された世界初の電波による地球外生命体探査です。ウェストバージニア州の巨大な電波望遠鏡(直径26m)によって宇宙からのメッセージを受信しようというものでした。
しかしこの実験は,地球外文明を確認できないまま終わってしまいました。
(少し前から"オズマ"と聞くと生徒たちは必ず違った反応を示しますのでご注意を!)
2.宇宙文明数方程式
先ほどの1でも登場した天文学者ドレイクによる方程式で「ドレイクの方程式」とも言われています。内容はずばり銀河系内に存在する文明(電波交信技術を有する文明)の数を計算するものです。
その式は,次のように表されます。
N=R*×fp×ne×fl×fi×fc×L
N : 銀河系内に存在する文明の数
R* : 銀河系で1年間に誕生する恒星の数
fp : それらの恒星が惑星を持つ確率
ne : それらの惑星が生命が誕生,進化できる星の数
fl : その惑星で生命体が誕生する確率
fi : その生命体が知性を有するまで進化する確率
fc : その知的生命体が,電波交信技術を会得するまで文明が発達する確率
L : その文明の寿命
です。しかし,式の定義も確定していないもので学者によって解釈から代入する数字までさまざまですので,この方程式の答えも約1~100万個と幅広いです。中には1億を超える答えを出す科学者もいます。
必死に計算するよりも,ここでは夢を語ってあげましょう!
3.ボーデの法則
これは,太陽と惑星の距離の規則性を示したものです。
ボーデの計算式は,(4+3×2n)/10で,思ったよりも簡単な式です。
では,実際の惑星の太陽からの距離と比べてみましょう。
計算結果 実際の距離(天文単位)
水星 (4+0)/10=0.4 0.39
金星 n=0 (4+3)/10=0.7 0.72
地球 n=1 (4+6)/10=1.0 1.00
火星 n=2 (4+12)/10=1.6 1.52
小惑星 n=3 (4+24)/10=2.8 2.77
木星 n=4 (4+46)/10=5.2 5.20
土星 n=5 (4+96)/10=10.0 9.54
天王星 n=6 (4+192)/10=19.6 19.2
海王星 法則によらない 30.1
(冥王星)n=7 (4+384)/10=38.8 39.5
? n=8 (4+768)/10=76.8 ?
ということで,未発見の惑星候補の距離まで計算できることになるのです!
記事へのリンクについては毎日新聞社さんの承諾を得ています。
また,リンク先の記事の著作権は,毎日新聞社さんにありますので,無断で転載などなさらぬように気をつけてください。
PR
この記事にコメントする
カレンダー
10 | 2024/11 | 12 |
S | M | T | W | T | F | S |
---|---|---|---|---|---|---|
1 | 2 | |||||
3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 |
10 | 11 | 12 | 13 | 14 | 15 | 16 |
17 | 18 | 19 | 20 | 21 | 22 | 23 |
24 | 25 | 26 | 27 | 28 | 29 | 30 |
プロフィール
HN:
理科男(りかお)
性別:
男性
職業:
理科教育アドバイザー
自己紹介:
元中学高校の理科教師。現在は理科教育のアドバイザーをしている。
このブログの更新は不定期です。授業で取り上げられそうなニュースが出たときなどを中心に週2~3回程度の更新になります。
このブログの更新は不定期です。授業で取り上げられそうなニュースが出たときなどを中心に週2~3回程度の更新になります。
最新記事
最新TB
ブログ内検索
最古記事
(05/05)
(05/06)
(05/10)
(05/13)
(05/15)
アクセス解析