世界最小のピペット

　日本の研究者そして技術力はたいしたものです。
　本日の毎日新聞社さんの記事に１フェムトリットル（1fℓ)のピペットが開発されたという記事が載っていました。
　１フェムトリットルという量，みなさんはわかりますか？

　中学校まででは使うことはありませんが，高校の授業ではm（ミリ）より下にμ（マイクロ），n（ナノ）というものが出てきます。主な単位（単位の接頭辞）を書きますと・・・

☆大きい方

文字　　読み方　　スケール　　コメント
P　　　　ペタ　　　10の15乗
T　　　　テラ　　　10の12乗　　ハードディスクなどでTクラスのものがありますね
G　　　　ギガ　　　10の9乗　　ハードディスク以外にも周波数でみかけるようになりました
M　　　　メガ　　　10の6乗　　これはなじみ深いのではないでしょうか？
k　　　　キロ　　　10の3乗　　日常的なものですね！

10の3乗ずつ増えていきます。Pの上にはEエクサ，Zゼタなどがありますが，科学をやっていても目にする機会はあまりありません。
大きい方の単位のポイントはM以上は記号がすべて大文字であることです。

☆小さい方

文字　　読み方　　スケール　　　　コメント
m　　　　ミリ　　　10の3乗分の1　　日常的なものですね！
μ　　　　マイクロ　10の6乗分の1　　ギリシア文字のミューです
n　　　　ナノ　　　10の9乗分の1　　高校ではここまで授業で出てきます
p　　　　ピコ　　　10の12乗分の1　　高校生でも目にすることはあります
f　　　　フェムト　10の15乗分の1　　大学の理系の授業では出てきます
10の3乗ずつ小さくなっていきます。fの下にはaアト，zゼプトなどがありますが，こちらも目にすることはまずありませんね。
小さい方の単位のポイントはすべての記号が小文字であることです。

　さて，話を戻して「フェムトリットル」という量について考えてみると，実に，1000兆分の1リットルであることがわかります。これだけ小さなピペットになると手でゴムをつぶして押し出すなどということはできません。
　誰が開発し，どのように使うのかは，是非毎日新聞社さんの記事をご覧になってください。

極小スポイト：１０００兆分の１リットル、産総研が開発－－医療、バイオで応用期待

2007年8月2日　毎日新聞社

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